海洋資源のために
世界における食の安全確保、暮らし、経済のために、漁業は不可欠なものです。
しかしそれは持続可能な漁業でなければなりません。
「人口増加」「健康志向による食生活の変化」「新興国の経済発展」などにより、世界の水産物需要が増大し、世界的な水産物の枯渇が叫ばれてから久しくなります。
本来の水産物は、再生していく量と速さを考慮することでいつまでも利用できる、自然の貴重な恵みですが、現在多くの魚が過剰、または漁獲の限界という状態になっています。
こうした理由から、漁業の方法を含めた、資源の管理を徹底することがとても大切です。
資源を枯渇させることなく守っていくためにしっかりと取り組んでいる証が、「海のエコラベル」と言われるMSC(Marine Steward-ship Council:海洋管理協議会)という、環境に配慮した漁業について認証する制度です。
MSC制度は持続可能な漁業の推進を目的にしています。そのためには、MSC認証が社会的に広がり、多くの人々に認知されることが何より重要です。
「環境に配慮して獲った魚」ということがわかるMSCエコラベルを通じて、消費者が持続可能な水産物を選べるようになり、乱獲による水産資源の枯渇傾向を食い止めることを目指せますし、MSC認証を受けた魚が売れることがわかれば漁業者も積極的にMSC認証を取るようになり、安定した漁ができるようになります。
さらに、MSCエコラベルをつけた魚が、本当にMSC認証を受けた魚であることを証明するために、漁業者以外にも加工・流通業者を認証するCoC制度(Chain of Custody:流通加工管理認証)があります。
これは、MSC認証を受けた漁業者の魚が、そうでない魚と流通段階で混じることを防ぐため、加工や流通に関わる業者はMSC CoC認証を取得しないと、エコラベルをつけた商品を加工、流通できないようになっているしくみです。
弊社は2010年にいち早くMSC CoC認証を取得し、北大西洋サバと鮭の加工・流通に取り組んでいます。水産物市場を持続可能なものへ転換することで世界の海洋保全に貢献すること、それが弊社の使命です。
【MSC CoC(流通加工管理)認証登録証 認証No. MSC-C-51608】